エンゲージメントは、今に始まった概念ではありません。イベント主催者がイベントを成功さ
せるために必ずといっていいほど直面する課題として、多くの研究によって認識されていま
す。なぜでしょうか?それは、イベントにおいて、参加者の注目を引き、知識を習得し、イン
スピレーションを得たと感じてもらうことが極めて重要だからです。
ハイブリッドやバーチャルなイベントを企画し、遠隔地に参加者がいる場合、エンゲージメン
トを高めることが難しくなります。多くの企業やイベント主催者は、リアルイベントで行って
いたことをそのままオンラインに乗せて流すことがと考えてしまう罠に陥っています。
このような状況にこころあたりはありませんか?今までのイベント内容をただオンラインで流
すことは最も一般的な方法ですが、参加者の興味を引き、参加意欲を高めるには十分ではあり
ません。遠隔地の参加者は、あなたの主催するイベントと有効的につながる方法を必要として
います。
このブログでは、オンラインイベントやハイブリッドイベントにおいて、エンゲージメント
ツールがどのようにオーディエンスの交流・参加・学習効果を高めることができるのかについ
て説明します。
ハイブリッド・イベントをご計画でしたら、是非、エンゲージを高める、ハイブリッドイベン
トのためのガイドを無料でダウンロードしてください。このガイドでは、すべてのイベント主
催者が知っておくべき、情報とリモートの参加者を惹きつけるための秘訣がすべて明らかにさ
れています。
オーディエンス・エンゲージメントとは?
今日、「エンゲージメント」という言葉は、ユーザーがブランドや製品、サービスにどれだけ
関与しているかを表す言葉として使われています。私たちがオーディエンス・エンゲージメン
トについて語るとき、それは参加者とイベント・コンテンツ間の意味ある結びつきを指してい
ます。
つまり、エンゲージメントを一言で定義するならば、それは「一体感」なのです。それは、
個々人を超えた心理的な団体感を作り上げることです。

出典: Scott Gould (2021) - The science of virtual engagement p.7 - www.swapcard.com
イベントにおいて、なぜオーディエンス・エンゲージメントが重
要なのでしょうか?
エンゲージメント率は、イベントの成功を測る上で最も重要な指標の一つです。視聴者に配信
しているコンテンツが適切かどうかを把握することができます。観客がコンテンツにエンゲー
ジすればするほど、その内容を理解し、覚えてもらいやすくなります。
観客の記憶に残る体験を生み出すことができれば、組織のパフォーマンス、ブランドロイヤル
ティ、顧客の製品購入意欲を高めることができる可能性が高くなるのです。
出典: Sparkup, The Ultimate Guide of Engaging Hybrid Events 2021
B2Bマーケターの82%が参加者のエンゲージメントが不可欠と考えている中、半数以上のマー
ケター(67.7%)がバーチャルイベント中に参加者とのエンゲージメントを強く保つことが困
難だと感じています。(Bizzabo, 2020).
出典: Event Manager Blog, The virtual Event Tech Guide 2021
バーチャル・ハイブリッドイベントにおける主な課題
ハイブリッド形式イベントでは、会場とオンラインの両方からの参加者を集めることができます。課題は、両方の参加者に魅力的な体験を提供できなければならないことです。
課題:イベント中のエンゲージメントの構築と維持は簡単ではありません。人々にとって、イ
ベントに遠隔で参加することは、会場の後方からショーを見るようなものです。実際会場に足
を運ぶ体験とはまったく性質が異なります。これは、イベント主催者が直面する最大の課題の
ひとつとなります。
なぜ、オンサイトとオフラインのイベントとでは、これほどまでに体験が変わってしまうの
か。このように説明しましょう。
人間は、五感全体でやり取りを体験する結果としてエンゲージします(下表参照)。
視覚 |
聴覚 |
潜在的障害 |
|
オンサイト 参加者 |
|
|
|
オンライン 参加者 |
|
|
|
周囲の環境を理解し、それに対応したエンゲージメントを行うために、私たちの脳は以上に挙
げたような情報をまとめて処理しています。
このような小さな情報の断片(エンゲージメント・キュー)が何百とあり、私たちの脳はそれ
を瞬時に合成しているのです。
対面式の場では、こうした手がかりが豊富にあります。私たちは非言語的な手がかりをたくさ
ん使ってコミュニケーションをとり、他者の行動から自分自身の行動の手がかりを得ます。
しかし、バーチャルな環境では、これらの手がかりは限られています。テクノロジーによっ
て、バーチャル環境では現実に経験できることが縮小されてしまいます。まるで、ワンマン
ショーに参加して、部屋の端にいるようなものです。すべてが小さく見え、音はよく聞こえ
ず、身振り手振りも読めず、他の人が何をしているのかもよく見えません。
その結果、これらの手がかりがないために、脳はより懸命に働き情報を収集します。...これが
バーチャル環境が疲労を引き起こす理由なのです。
私たちは、バーチャル・エンゲージメントをより意図的に行う必要があります。バーチャルで
できることはすべて行い、できないことは代用できるようにしなければならないのです。
主催者側の働きかけがなければ、聴衆は参加するのに多大な労力を必要とします。
エンゲージメントの方程式
先ほどお話した、出席者との一体感を実現するためには、次にあげる3つの重要な要素「注意」
「参加」「感情」を含む法則を活用する必要があります。
出典: Sparkup, The Ultimate Guide of Engaging Hybrid Events 2021
それぞれについて詳しくお話ししましょう。
注目
これはエンゲージメントを引き出すための、最初の段階です。参加者は、これから起こること
に魅了され、期待を抱かなければなりません。
ヒント:これから起こることに興味を持たせるために、疑問や一種の緊張状態を作り出すこと
が重要です。
参加
参加者と積極的に交流することで、能動的に参加してもらい、参加者とともにイベントを作り
上げることが大切です。
ヒント:参加者とコンテンツを共有したり、質問をしたり、投票を行ったりすることで、積極
的に参加する機会を与えましょう。
感情
エンゲージメントを生み出す大きな動機となる、参加者の感情を呼び覚まし、観客とのつなが
りを深めましょう。そのためには、五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)をフルに活用して
もらうことが重要です。
ヒント: ただイベントを放送するだけでは効果は得られません。参加者を五感でコンテンツに没
頭させる体験を作りましょう。
ハイブリッドイベントやバーチャルイベントは、多くの観客を集めることができます。この種
のイベントが観客にリーチする理想的な方法であると考える企業、イベント主催者は増えてい
ますが、有意義な体験を生み出せないことに不満を感じています。オンラインイベントのエン
ゲージメント手法の限界を克服する戦略が必要なのです。なぜなら、オーディエンス・エン
ゲージメントを促すことが、あなたのビジネスにおいて関係者と強い関係を築くための鍵とな
るからです。イベント会場の予約や次のイベントの放送方法を検討する前に、観客に向けてパ
ワフルなメッセージをつくり、観客とのつながりを深めるためのソフトウェアを使用すること
を検討してみませんか?
あなたのその決断が観客をよろこばせることに間違いはありません。
オーディエンス・エンゲージメントの準備はできましたか?
エンゲージメントは、あなたのイベントと参加者を強くつなげることに役立ちます。このE
ブックでは、いままで紹介してきた要素それぞれについて具体的な戦略をご紹介します。上記
で取り上げた段取りとヒントに従って、今すぐ魅力的なハイブリッドイベントを作りましょ
う。
参加する準備が整いましたか?
Sparkupがあなたが主催する次回のイベントにおいて、参加者間の強い帰属意識を築くのにど
のように役立つか、お話しましょう。